地域のくらし情報

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2020/03/01 地域のくらし情報

袖ケ浦市の小学生は学力が高いというのは本当ですか?

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お客様から

「袖ケ浦市の小学生の学力が高いって噂を聞きましたが本当ですか」と

質問されることがよくあります。

何をもって学力が高いと判断するかは人それぞれと思いますが

毎年夏に開催される

 

 公益財団法人の「図書館を使った調べる学習コンクール」では

 

約20年連続で

袖ケ浦市の小学生が

全国で上位入賞という快挙を遂げております。

そのうち数名は、トップ賞でもある

文部科学大臣賞を受賞しております。

 

教育の命題の一つには

今の世の中(社会)に求められる子供たちを育てることも

含まれると思います。

ITやAI技術が社会に浸透する中で

これからのAI時代に求められる人材として

行動力や洞察力を備えた人物や

発想力や創造性に富む人物などが

挙げられているようです(総務省HPより)

 

先ほど紹介しました

「調べる学習コンクール」で

2016年に文部科学大臣賞を受賞した

昭和小学校6年生(当時)の作品名は

「アクアライン鉄道は実現できるのか?」です。

いわゆる「提案型」というアプローチです。

調べ上げたデータ(事実)の上に

仮説を立てて

新たな未来への展望を提案する、というその作品は

まさにこれからの世の中に求められる創造性によるものです。

 

2018年に同じく文部科学大臣賞を受賞した

奈良輪小学校5年生(当時)の作品名は

「桃太郎は盗人なのか?-「桃太郎」から考える鬼の正体-」です。

当たり前だと世の中が受け入れているものについて

その前提から疑う、という

非常に斬新なアプローチからなる作品でした。

(こちらは新日本出版社から書籍化がされております。

興味のある方はぜひご一読ください。)

 

さて、このように輝かしい受賞歴を持つ

小学生がいる袖ケ浦市ですが

そもそも

「調べる学習コンクール」は

図書館の本を使って調べたことをまとめよう、というのが

コンクールの趣旨なのですね。

 

ここで表題の

「袖ケ浦市の小学生は学力が高いのか?」に

戻るのですが

袖ケ浦市の教育委員会は

「自分で考えられる」子ども達を育てるために

知識の宝庫である図書室が

子ども達にとって身近なものになるように

小学校にある図書室の充実を図ってきた経緯があります。

 

全国に先駆けて

全小学校の図書室内での

図書検索システムを導入し

全小学校の図書室には司書の先生を配置して

専任体制を整えました。

また、夏休みには、市立中央図書館で

小中学生の夏休みの課題である

「調べ学習」のやり方進め方教室を

専門家をよんで開催しています。

 

読書が子ども達の日常となるように働きかけ

何か分からないことがあれば、本を使って

自分で調べて自分で解決できる「方法」が

子ども達の身につくように

長い間指導してきました。

 

これらが子ども達の「考える力」の

ベースとなることは想像に難くありません。

そして、本当の学力の高さ、というのは

「考える力」が備わってこそのものだと思います。

 

「調べ学習コンクール」で

袖ケ浦市の子ども達が

全国屈指の成績を残すに至る背景には

これまでの袖ケ浦市の教育委員会および

小学校現場教育での一貫した働きかけが

あったからこそと思います。

 

袖ケ浦は小さな街です。

お隣の木更津市には公立小学校が18校もあるのに対し、

袖ケ浦市の小学校はたった8つ。

(そのうち一つは小さな分校。)

ちなみに私立の小学校はありません。

校長先生もたった7人しかいません。

ですが、コンパクトだからこそ

校長先生たちの意見がまとまりやすく

市内の小学校が同じ方向を向いて

子供たちを指導できるメリットは大きいようです。

 

袖ケ浦市の調べ学習コンクール情報はこちら

 

※内容は掲載時の情報に基づいており、現在とは異なる場合があります。

PROFILE プロフィール

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名称
袖ケ浦市学校図書館支援センター
住所
〒299-0262 千葉県袖ケ浦市坂戸市場1393-3
アクセス
袖ケ浦市立総合教育センター内にあります
営業時間
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定休日
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※この記事は掲載時点での情報です。